湯遊白書〜そこに温泉があるから

ここは天国かい?いや、温泉だよ。日本、アジア、世界の温泉を巡ります。日本、アジア、世界の温泉を巡ります。2017年11月23日、温泉ソムリエ協会認定「温泉ソムリエ」の資格を取得。本ブログの情報は平成29年8月発行の『温泉ソムリエ テキスト』(著者・遠間和広)に基づいています。

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本一の湯量(湧出量)〜入之波温泉・山鳩湯【大和最古の温泉】

実家から車を走らせ1時間半。トンネルを抜けるとそこはトンネルだった。いくつもの山々を越え、眼前に大峰山、背中に大台ヶ原を望む山奥に大和最古の温泉がある。川上村、吉野川源流の森の中の秘湯。 奈良市がある北は「奈良」、我が故郷・桜井市や橿原市が…

秦野温泉〜塔ノ岳と万葉の湯、湯花楽

「どんな山でもいい。とにかく山へ行け。山で過ごした時間は嘘をつかない」 2015年に劒岳を登ったあと、花谷泰広さんから頂いた言葉。あれから4年たった令和元年、無我夢中で山を追いかけた。 山納めとなる62座目が丹沢の塔ノ岳。1000m以上の峰が63座も連な…

東山温泉と『新滝』 磐梯山、雨のち情熱〜クライマーが駆ける秋

山国である日本は、どの地域にも郷土を彩る山がある。北海道、岩手に次ぐ3位の面積を誇る福島にも名山が数多くあるが、真っ先に思い浮かぶのはあの山だろう。 令和元年10月5日(土)4時53分の始発で新宿駅へ。暑い。もう神無月なのに電車に乗る前から汗が滴…

箱根湯本温泉・和泉館〜箱根クライマー駅伝

">30歳まで関西人だった自分にとって、箱根駅伝は日本で最も退屈な正月行事だった。それが今や毎年、青山学院の応援に駆けつけているから、人間の好みほどいい加減なものはない。2019年5月23日。9時42分に乙女峠から金時山の頂上に立ち、箱根湯本までの尾根…

芦安温泉・岩園館〜仙丈岳の記憶

山を訪れる理由は十人十色。仙丈ケ岳は竹澤長衛との対話であり、深田久弥さんが南アルプスで一番好きという理由を確かめるためだった。仙丈ケ岳は、「仙丈岳」とも呼ばれる。山に「ケ」を付けるのは好きでないが、この山は例外。「センジョウガタケ」という…