
群馬県の「水上(みなかみ)温泉」は、谷川岳南麓、利根川の上流域に広がる自然豊かな温泉地。草津温泉や伊香保温泉と並んで上州を代表する名湯。開湯の歴史は1500年代の永禄時代といわれる。

谷川岳の登山のあと、いくつかの水上温泉につかってきたが、おすすめがJR水上駅に近い「源泉湯の宿 松乃井」。開業は1956年と、70年の歴史を持つ。2007年に大幅リニューアルして、日本屈指のゴージャスな温泉ホテルになった。

駅から歩いて行ける距離にしては、あまりにも広い。谷川岳を望む利根川源流に建ち、4つの源泉を持つ。

敷地面積一万坪を誇る日本庭園「華松園」は圧巻で、露天風呂に浴しながらも、その魅力を堪能できる。

正午以降は日帰り入浴ができ、タオルセットも貸してくれるので手ぶらでOK。
2500円と高額だが、その価値は十二分にある。

浴場までの日本庭園を通る道中も風情がある。

「源泉湯の宿 松乃井」では、露天風呂と内湯は別の場所になっている。日本一の降雪量を誇る谷川岳。極寒の冬や春などは、内湯「月あかりの湯」に浸かり、元湯(内湯)・寝湯・露天風呂・水風呂を愉しめる。

そして、夏や秋におすすめが、露天風呂の「火あかりの湯」

源泉掛け流し、加水なしの天然温泉、 自慢の庭園を眺めながら、ゆったり極上のひとときを味わえる。

熱湯とぬる湯の2種類の浴槽があるので、熱い湯が苦手な登山の先輩も大満足。
源泉を4本保有する「松乃井」は2種類のお湯がある。ひとつが、石灰岩の地熱で長い年月をかけ熟成された「熟成温泉」。芯の通った感触が肌に残る。

もうひとつが、源泉を空気に触れさせないよう、湯殿の底から「源泉」を湧き上がらせる「湧湯(生温泉)」
特に夏におすすめは、ぬる湯。谷川岳の雪解け水を沸かしたような純度。雪の温泉に浴している心地になる。雪の記憶と、ぬる湯の静けさ。

時折り、谷川連峰から吹き下ろす涼風が心地よい。気温30度を超える盛夏でここまで快適な温泉は、全国を探しても多くない。湯から見上げれば、夏の空は青く、緑は濃い。
季節が音もなく通りすぎていく。

谷川岳の雪山から下山したあとに浴していれば、どんな天国を味わえたのか。登山を引退した今となっては叶わぬ夢だが、もっと早く「 松乃井」に来ればよかった。
しかし、登山靴を脱いだ今だからこそ、このぬる湯の価値が沁みてくるのかもしれない。

湯上がりは豪華なラウンジで、ほっこりしてほしい。
入浴後30分はリラックス効果が持続するので、動かないことが得策。
ホテル自慢の谷川岳の清水を呑んで生まれ変わろう。
帰りは近くの「丸須製菓」に立ち寄って欲しい。
夏は「飲むわらびもち」

そして、全国でも屈指の美味しさを誇る「仙ノ倉万太郎」や「白毛門」などの温泉饅頭を堪能してほしい。夕方には売り切れるので、先に買っておくのも良い。
水上温泉「松乃井」の温泉分析書

- 泉質:アルカリ性単純温泉
- 泉温:41.5℃
- 浴槽:石
- 種類:内湯、露天風呂
- pH値:8.6
- 湧出量:記載なし
- 湯の色:無色透明
- 成分総計:290mg
水上温泉「松乃井」の泉質は、アルカリ性単純温泉。pH値が石鹸とほぼ同じ8.6でスベスベの湯。全体的に成分量が少ないので、際立った特徴がない。その分、純度の高い湯を堪能できる。何より景観が日本屈指なので、その気持ちよさが大きく加わる。
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