
駿河湾と富士山が一望できる松崎は漁業が盛ん。人口5,000人で「日本でいちばん小さい町」と呼ばれる。江戸時代から続く(それ以前かもしれない)魚屋さんがあり、毎朝、松崎港に揚がる魚を仕入れてご近所さんが買い物籠を下げて買いに来る。 そんな松崎で最も魚を愛する温泉宿がある。

松崎港すぐそばにある「豊崎ホテル」。2024年12月7日。松崎の商工会女性部が主催する映画の上映会があり、その手伝いに来たときにお世話になった。強風警報が発動し、フェリーは欠航。天気はカンカン照り。寒くてあったかい日だった。

玄関をくぐると綺麗な1階のロビー。しかし左を向くとサプライズが待っている。

100種類以上のお魚ギャラリー。さかくんも「ギョギョ!」と驚くほど圧巻。

客室は4階まであり、14の和室。一晩のお世話になった308号室は10畳の「天城」という名。部屋にも風呂があるが、温泉に入らなければ意味がない。

浴場は4階。内風呂と露天風呂がある。暖簾にも魚をプリントするフィッシュマン。

まずは内風呂。ちょこんと貴重品ロッカーはあるが、カゴが並ぶ。潔い。午後3時から翌朝9時まで入浴可能。

水風呂はなく、洗い場は2つ。先客がいれば内湯に浸かりながら待つ。泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉。「硫酸塩泉」とも称し、無色透明でサラッとした肌触り。インパクトは少ないが優しい。

肌の蘇生効果から「若返りの湯」と呼ばれる。ぺろっと飲泉しても無味無臭。9月にお世話になった「長八の宿、山光荘」も同じ泉質であり、松崎温泉をはじめ、伊豆に多い。

しかし、源泉100%かけ流しの豊崎ホテルは一味違う。温度が熱い。しかし、数秒耐えるとちょうど良くなる。おまけに保温効果がすごい。部屋に戻っても身体がポカポカ。タイガー魔法瓶のような効能がある。

続けて露天風呂へ。お湯の泉質は同じ。洗い場も2つ。PH値は8.5なのでツルツルの湯。

ワインを熟成させるオーク製の大樽に浸かっているかのよう。身体の果実味が増していく。ここはブルゴーニュかい?いや、松崎だよ。

松崎の漁村を一望。この静かな景観こそ究極の贅沢。温泉は入湯税ではなく贅沢税を支払うのだ。
朝ごはん・食事処「民芸茶房」

豊崎ホテルに泊まるなら、朝か夜のどちらかは食事付きがおすすめ。ホテルを出て目の前にある食事処「民芸茶房」で頂く。移動時間10秒。

中は広々として、宿泊客以外の観光客も多い。

おすすめは朝ごはん。焼きたての干物、伊豆名物のところてんなど漁師飯を味わえる。

実はおすすめが白米。松崎町で作られたお米で、名前がない。小粒で朝ごはんに嬉しい。お米と味噌汁だけでも食べる価値がある。ひとっ風呂あびたあとは、美味しい朝ごはんが待っている。
アメニティ・施設・サービス |
| ○ | ハンドタオル | × | ボディソープ | × | ドライヤー | ○ | 温水洗浄トイレ |
| ○ | 歯ブラシ・歯磨き粉 | ○ | 石けん | × | 羽毛布団 | × | くし・ブラシ |
| ○ | バスタオル | ○ | 浴衣 | × | 髭剃り | ||
| × | シャンプー (リンスインシャンプー含む) |
× | パジャマ | × | シャワーキャップ | ||
| × | リンス | × | バスローブ | × | 綿棒 |
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