湯遊白書〜そこに温泉があるから

ここは天国かい?いや、温泉だよ

2024-01-01から1年間の記事一覧

松崎温泉〜長八の宿、山光荘

日本でいちばん小さい町・静岡県の西伊豆・松崎町にステキな温泉宿がある。その名も通称"長八の宿"、地元の人は正式名称の「山光荘(さんこうそう)」と呼ぶ。 駿河湾と富士山を一望できる伊豆松崎町の港にあり、もとは漁師の大網元が造った宿。1966年8月の…

湖畔の湯〜諏訪湖に抱かれて

諏訪湖はなんでも訪れたい湖だ。日本でいちばん好きな湖。水滸伝の梁山泊とは真逆の趣で水のほとりの物語がある。夏は元気に入道雲が大きい。細田守の世界に入れる。 広大な諏訪湖の北側、下諏訪にある「湖畔の湯」。名前のとおり、諏訪湖から歩いて5分ほど…

名山の麓に名湯あり:大菩薩峠『ひがし荘』

そこに山があるからではなく、そこに温泉があるから山に行くことが多い。下山後に寄る温泉は事前にチェックするが、うれしいのは偶然の出逢い。当初は大菩薩峠から下りたら温泉施設『大菩薩の湯』に浸かる予定だった。 2月27日に登り始める前、雲峰寺を過ぎ…

日本一の泥湯〜別府、明礬温泉、紺屋地獄

2016年の秋、エヴェレストに向かうチベットの標高4200mで泥湯に入った。温泉なんて呼べる代物ではない。泥というよりヘドロ。人生でいちばん気持ち悪かった湯。だから本当に気持ちいい泥湯を体験したかった。その日本一の泥湯が別府にあるという。 明礬(み…

別府温泉の共同湯、竹瓦温泉、永石温泉

目の前に広がる別府湾から振り返ると、視線の先に山々が聳える。由布岳、大平山、鶴見岳。これほど海と山の距離が近い場所は日本でも多くない。別府は、荘園の租税を特別扱いにすることを表す「別府」に由来しているといわれ、温泉にまったく関係ない。 温泉…