2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
奈良県といえば、東大寺や法隆寺、春日大社などの歴史的な名所が豊富な観光地として有名であり、温泉のイメージは少ない。近隣に兵庫(有馬や城崎)、和歌山(白浜、龍神、奥熊野)、三重(榊原、赤目)といった温泉王国に囲まれているから余計だ。 実は奈良…
日本の温泉で10ある泉質の中で"三大稀少泉質"に当たる「二酸化炭素泉」が故郷にあるのは誇らしい。実家のある奈良県桜井市から車で37分。日本一の桜の名所・吉野山を背に抱く創業1870年(明治3年)の「吉野温泉元湯」。それは江戸幕府に封じられた禁断の湯で…
化粧水の名湯!下呂温泉の魅力・真髄!113万人が訪れる至福の旅
下呂温泉での一夜の宿、「ゆらぎの里ひだ山荘」。温泉街を見下ろす閑静な高台に佇み、173段の石段を登った先の「温泉寺」のさらに上にある。隠れ里のような佇まいは、喧騒から離れた静謐な時間を約束してくれる。 創業は1965年(昭和40年)12月。まだ下呂温…
冬の深夜、新宿から始まる旅。深夜バスと特急列車に揺られながら、目的地は名湯・下呂温泉。白銀の景色に迎えられ、歴史ある湯に身を沈めると、肌を包む極上の滑らかさに心奪われる。ただ温泉に浸かるだけではない、そこには旅情をそそる街の風景や、人々の…
豪円院湯。すごい名前の温泉である。標高750m、伯耆大山の登山口に湧くこの湯は、地下1200mから汲み上げられた日本最大級の酸化還元水を誇る。「神の湯」と呼ばれるその名は、少しばかり大仰。コロナ前は390円だった入浴料が、今では790円と倍以上に跳ね上…
日本でいちばん小さい町・静岡県の西伊豆・松崎町にステキな温泉宿がある。その名も通称"長八の宿"、地元の人は正式名称の「山光荘(さんこうそう)」と呼ぶ。 駿河湾と富士山を一望できる伊豆松崎町の港にあり、もとは漁師の大網元が造った宿。というのが定…
日本は温泉に心身を清める力、傷を癒す治癒の力など神秘的な願いを宿してきた。しかし、日本人の多くが誤解してしまっているのが温泉の入浴方法。せっかくの温泉なのに効果を殺してしまっては、ただのお湯。おすすめの入浴方法を紹介する。 泉温別の効果と入…
温泉は日本人にとって古くから親しまれてきた癒しの文化。温泉地の豊かな自然や歴史、泉質による効能、心を癒す空間など、多くの魅力がある。日本人735名に「温泉の魅力とは?」というアンケートを実施したら、「のんびり・リラックスできる」「疲れが取れる…
秦野市はZARD坂井泉水の故郷。2019年7月21日、毎週のように山にいた。弘法山を歩き、その帰りに立ち寄ったのが鶴巻温泉だった。 明治から大正時代、住民が飲用水を求めて井戸を掘ると、塩分を含んだ温泉が湧き出した。それが鶴巻温泉のはじまり。偶然、温泉…
来月9日に出す温泉と登山の本に向けて、細胞を温泉まみれにしている。毎週、どこかの温泉に浴し、来週は下呂温泉と吉野温泉に向かう。 東京の大手町にあるフィットネスジムのなかにある一風変わった天然温泉に向かうつもりだったが、ここで閑話休題。温泉で…
令和7年2月6日(木)。24時間で10入浴、5つの源泉を湯破した。日本の泉都・上州(群馬)にある草津温泉は、泉質主義者を唸らせる湯の力に加え、「湯ートピア」と呼ぶべき温泉郷を築いている。人口7600人ほどの草津の町に、2023年に草津温泉は史上最多の370万…
雪は静かに降り続き、湯畑の湯けむりと溶け合って、世界をやわらかく包み込んでいた。草津温泉は三湯(大滝乃湯、御座之湯、西の河原露天風呂)の凄さ、湯宿の素晴らしさだけではない。なんと無料の共同浴場で草津温泉の魅力が堪能できる。 共同浴場——それは…
草津温泉を訪れるのは今回で2回目。初めて訪れたのは2017年1月、登山の先輩と本白根(草津白根山)を登った帰りだった。あまりの雪深さにスノーシューを履いても進めず、1時間もせず撤退。下山後、草津温泉に立ち寄ったが、どの湯に浸かったかの記憶は曖昧。…
令和7年2月6日(木)、朝8時5分のバスタ新宿は外国人や若者でごった返している。草津温泉行きの上州ゆめぐり1号は満席。ほとんどが20代のカップルか大学のサークル旅行。孤独の湯めぐりは自分だけのようだ。 大滝乃湯 次元を超える温泉 御座之湯 官能ロマン…
埼玉県の秩父は温泉天国であり名湯天国。だが、いかんせん東京から遠い。そんな山奥まで行かなくても埼玉の都心、新宿から電車で30分、戸田駅から徒歩15分に天然温泉、しかも日本屈指の名湯がある。 地下1500メートルから湧き出る琥珀色の天然温泉「彩香の湯…